『ニッポン 未完の民主主義-世界が驚く、日本の知られざる無意識と弱点』

著者:池上 彰  佐藤 優 出版社:中央公論新社

メモ:
p84 “健全な民主主義とポピュリズムは、どこが違うのか?” “すなわち、ポピュリズムは、基本的には、多数決原理で50%プラス一票を取ったら、その人は「総取り」して問題ない、という発想です。(中略)それに対して「本当の民主主義」には、多数派がいたずらに数で押し切ることをせず、少数派の意見を最後まで尊重して議論を尽くす姿勢が貫かれている。そういう違いがあると考えるのです”(佐藤氏)

p151 “さきほど紹介した文部省の『民主主義』には、「古代の民主主義」として、こう書かれています。
 デモクラシーということばは、ギリシア語のデモス・クラートス から出た。デモスは国民であり、クラートスは支配である。そうして、単にことばだけでなく、ギリシアの都市国家、たとえばアテネでは、実際に国民の会議による政治が行われていた。
    (『民主主義』教育図書、一九四八年-四九年、二〇頁)”(池上氏)

ニッポン 未完の民主主義-世界が驚く、日本の知られざる無意識と弱点